12月議会
12月議会が終わりました。泉の森ホールなどを売る案件、公民館や歴史館までも、指定管理者という民間委託する案件、ホテル事業者に補助金を出す「おもてなし条例」、マイナンバー関係の条例案など、問題案件が多い議会でした。
千代松市政は、ひとことで言うと、事業者を優遇して、労働者や非正規職をさらに貧困に落とすような施策をやっているということが、今議会でも明らかになったと思う。
泉の森ホールなど、総合文化と生涯学習センター、図書館、歴史館などの建物を136億8360万円でセントラルコンパス社(三菱UFJ銀行系のリース会社)に売るという案件は、いったん売ってからリース契約を結んで、リース料を払いながら、各館を運営していくという、奇策だったのです。「セール・アンド・リースバック」という方式らしいが、リスクも大きく、全国で採用した自治体はない。
年間リース料は、7億3094万円で、25年契約にするという。が、まだ契約していないので確定ではない。質問すると、「金利が上がるとリース料が上がる。不動産取得税などを上乗せする。施設修繕費も上乗せする。」と言うことで、総額は確定できないということだった。いわば、「議会に白紙委任状を出せ」と言っているに等しい案件だった。
さらに、現起債総額は142億円なので、不足分5億1640万円は市が負担する。25年後に買い戻すが、何億円で買い戻すのか決めていないので、これも市の負担になる。借地料と固定資産税を免除すると、交付税が、収入の75%減額される。全部合わせると、30億円以上になると思われる。
現在の条件で返済すると、11年で終わり、164億円で済む。リース25年にすると、確定できないが(不確定要素が多すぎる)210億円~250億円になりそうである。50億円~80億円も余分に負担しなければならなくなる。その分がリース会社の儲けになるわけだ。
10年間の短期で見れば、年間の支払額は減るが、25年の長期で見れば、ものすごく損をする。建物を抵当に、借金を先送りするようなものだ。その分、銀行系のリース会社をもうけさせることになる。
私は、無駄遣いをやめて、早く借金をなくす方がいいと考えています。千代松市長は、バラマキ政策が増えているので、財政破たんが心配である。
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