三里塚全国集会
3月24日千葉県成田市三里塚で空港反対集会が開かれ、参加してきました。この日は、冷たい風が吹いて寒かったのですが、いつもより多い1370人が参加しました。ビラを見て参加した人も多かったと聞きました。
政府と空港公団が、夏にも裁判の判決を迎えたのち、市東さんの農地を取り上げようとする策動が強まっている中、緊迫した集会になりました。
最初に、北原鉱治事務局長が主催者あいさつをしました。2月20日に千葉地裁の執行官が「公示書」の看板を市東さんの農地、農業施設などに据えつけていったことを強く弾劾し、「36年前の3月26日、管制塔占拠などの実力闘争で3月開港を粉砕した。これが福田内閣の存続を絶ったように、われわれは今の政治を変えるまで闘おう」と呼びかけました。
つぎに、市東孝雄さんは大きな拍手で迎えられ登壇し「NAAは最終陳述書で仮執行宣言を付けるよう要求した。私の畑は祖父の代から100年近く耕し続けてきたものです。本来農地法で守らねばならない土地を農地法を悪用して取り上げることなど、絶対に許せない! 何がなんでも天神峰で農業を続ける。父の遺志である空港廃港へ向け、福島・沖縄、動労千葉をはじめ労働者の皆さんとともに闘う」と、農地死守の不動の決意を述べました。
特別報告では、動労千葉の田中康宏委員長が「市東さんの農地に手をかけるようなことがあれば、支配体制が崩壊するような事態が起きることを示そう!」と怒りをあらわに発言しました。そして全面外注化・非正規職化攻撃と闘いぬいたストライキの意義を確認し、沸騰点に向かう全労働者の怒りを束ね、階級的労働運動を再生し、その力を市東さんの農地を守る一点に集中することを訴えました。
動労水戸の石井真一委員長は、放射能に汚染され放置された車両の運用の強制に対し、明日からストに突入することを力強く報告しました。
集会の後、デモに出発。デモを牽引する4台のトラクターに、先頭から市東さん、続いて萩原富夫さん、野平さん、萩原進さんが乗車。力強いエンジン音を響かせて出発し、長蛇のデモ隊がそれに続きました。東峰部落では、暫定滑走路へ着陸するジェット機が、頭上40㍍を凄まじい轟音をとともに通過する。
デモは天神峰の市東さんの家と畑の前を通り、さらに進むと第3誘導路が目の前に現れた。市東さんを追い出すことだけが目的のこの巨大な構築物とそれを警護する大量の警察・機動隊を目の当たりにして、デモ隊の怒りは一層高まりました。
| 固定リンク
「空港問題」カテゴリの記事
- 関空反対集会に135人(2016.07.24)
- 7月24日(日)関空反対集会やります!(2016.07.18)
- 神戸空港の視察ー破たんしている状況(2015.11.11)
- 問題点:瀕死の関空会社、入札企業は1社のみ!運営権売却交渉権をオリックス連合に(2015.11.12)
- 関空反対集会に135人、戦争法に反対!(2015.07.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント