10・10三里塚現地集会に1560人が参加
10月10日、三里塚全国集会に1560人が参加しました。泉州住民の会からも5人参加し、反対同盟とともにデモの最後まで闘いました。解散地点は、市東さんの農地で、トラクターの市東さんと合流し握手し、「市東さんの農地を守り抜くぞ!」とシュプレヒコールで気勢を上げました。
世界恐慌情勢の中で、三里塚闘争44年の不屈の闘いが、ますます輝いています。国家権力のあらゆる攻撃を跳ね返し、闘い続けている。資本主義が足下から崩れてきたからこそ、国家権力は三里塚破壊にやっきになり市東さんの農地強奪に出てきている。動労千葉はじめ労働者、労働組合との連帯が急速に拡大し、勝利する情勢が来たのです。
この日は朝から雨だったが、午後の集会が始まる頃にはやんで東峰の畑はそれほどぬかるんではいませんでした。集会場は、全国から集まった労働者、人民でいっぱいになりました。その上をジェット機がひっきりなしに飛んでいきます。
正午に集会は始まりました。萩原富夫さんと宮本麻子さんの司会です。最初に、森田恒一さんが開会宣言に立ち「市東さんの農地を取り上げを命がけで阻まなければならない」と訴えました。続く主催者あいさつで北原鉱治事務局長は、「成田空港そのものが日本の将来を沈没させる元凶である」と一喝し、第3誘導路で市東さんの家と農地を空港内に囲い込もうとする攻撃に対して心底からの怒りで弾劾しました。さらに法政大学で学生にかけられている不当処分・弾圧を批判し、「若者の未来のために闘おう」と呼びかけました。
基調報告に立った萩原進事務局次長は、釣魚台問題で吹き出した排外主義の嵐を「木っ端みじんに粉砕なければならない」と断じ、菅政権の戦争政策との対決を呼びかけました。
特別報告には、動労千葉の田中康宏委員長が立ちました。「44年間闘いの拠点を守り抜いた三里塚はかけがえのない存在だ。労働運動にかけられた4・9政治和解という攻撃は、解雇された当事者に解雇を認めさせようとするものだ。そんなことは絶対にできない。国鉄全国運動を推進し日本の労働運動を塗り替えよう。動労千葉は定期大会でJR全面外注化と全力で闘うことを確認した。労働者は団結を崩さなければ闘える。11・7全国労働者集会に結集し新たな出発点をつくろう!」と呼びかけました。
ひときわ熱い拍手と歓声の中、市東孝雄さんが発言しました。「すでに成田空港は破綻している。空港は国策だと言うが、農地を守り畑を耕し続けることが公共だと私は信じる。人間は土を耕し生きてきた。みなさんと連帯し、原点を守り、信念を曲げず闘い続ける」。この鮮明な決意を受けて、一緒に登壇した市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会が連帯を表明しました。
この日のデモは、4台の巨大なトラクターが先頭に立ちました。それぞれに「農地死守」「耕す者に権利あり」などののぼりを2本ずつ立て、萩原富夫さん、鈴木謙太郎さん、伊藤信晴さんらが運転しています。デモは、東峰地区を縦断し、市東さん宅前を通って団結街道入り口の封鎖地点を右に見つつ、成田市が示した迂回ルートを通る始めてのコースです。団結街道の3倍の道のりをたどり、鉄板に包囲された市東さんの耕作地に達したデモ参加者は、湧き起こる怒りをぶつけました。第3誘導路建設粉砕! 市東さんの農地を守り抜こう!
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