三里塚現闘本部裁判 控訴審が始まった
7月23日、東京高裁で三里塚現闘本部裁判控訴審の初弁論が開かれるので、参加してきました。
一審の千葉地裁では仲戸川裁判長が反動判決を出した。三里塚芝山連合空港反対同盟の地上権(土地の使用権)があるのは明白であるにも関わらず、あらゆる詭弁を使って否定してきた。しかし建物の撤去を可能とする「仮執行宣言」は阻止した。NAAは撤去できなくなった。
すると、追いつめられたNAA(成田空港会社)は「仮執行を早く東京高裁が出してくれ」など卑怯なやり方で高裁に迫っている。この日の第1回公判では、最初から緊張した裁判になった。
裁判では、北原鉱治事務局長と萩原進事務局次長が、堂々と陳述書を読み上げた。北原さんは「重要な証人の調べや建物の実地検証などを行わないまま審理は打ち切られた」と一審判決を批判した。そして井上繁規裁判長を見すえ、「現地調査を行え」と迫りました。
萩原さんは、仲戸川判決が「反対運動では無償の土地使用はたかだか使用貸借関係で、地上権の設定ではないのが通常」と根拠もなく決めつけたことを弾劾し、石橋恵美子証人にビデオリンク方式でうその証言をさせて地代の領収証などの証拠価値を否定したことに怒りを露わにし、証拠調べのやり直しを求めた。
その後、葉山岳夫弁護士を先頭に8人の顧問弁護団が次々と立って意見表明した。反対同盟と弁護団が裁判長を圧倒して追いつめている。傍聴した私は、労働者や学生と共に大きく拍手し、「異議なし」の声を上げて闘いました。裁判は、12時をすぎて12時15分まで弁護団に意見表明が続きました。普通は、裁判長が制止するか、打ち切りを言ってくるのだが、弁護団の迫力、反対同盟と傍聴の気迫の前に、黙らざるをえなかったように思う。
裁判の後、弁護士会館で記者会見と支援する会の報告会が開かれ、法廷報告と活発な質疑が行われた。最後に萩原さんがまとめで「千葉地裁の法廷であれだけやりぬいた実績をこの東京高裁でもう一度つくり上げる覚悟で闘い、権力を圧倒する陣形を拡大しよう」と訴え、大きな拍手で確認されました。
次回は11月5日午後2時に決まりました。
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